| ■旧石器時代 | |||
■旧石器時代■
1.日本列島と日本人
(1) 地質年代
※約500万年前(第3紀鮮新世初め)に人類誕生(チンパンジーから分かれた) ←遺伝子研究から
※人類誕生の地はアフリカか(アフリカでしか猿人の化石が見付かっていない)
(2) 日本の化石人類
A.化石人類…猿人、原人、旧人、(新人<現世人類>)
・日本出土の更新世人骨(更新世人骨としては疑わしいのがほとんど)
港川人(沖縄県)…全身骨格、9体分、2万年よりも手前
山下町洞穴人(沖縄県)…子どもの大腿骨と脛骨片、約3万2千年前、現在日本最古の人骨
聖嶽人(大分県)…頭蓋骨片、1万年前程度
明石原人(兵庫県)…空襲で焼失、疑わしい
牛川人(愛知県)…人間の骨かどうかも疑問
浜北人(静岡県)…1万8000年〜1万4000年前
三ヶ日人(静岡県)…縄文早期の人骨か
葛生人(栃木県)…室町時代の人骨?、少なくとも原人ではない
▼石器は見つかるが、人骨は見つかりにくい、なぜ?
■日本人の成立過程
2.旧石器時代の文化
(1) 岩宿の発見
A.戦前の日本考古学界の常識
「日本には旧石器時代の遺跡は存在しない」=1万年以前には日本に人類は住んでいない
▼なぜ、そう考えられたのか?
B.岩宿遺跡発見の経過
1946年、相沢忠洋、群馬県岩宿の関東ローム層から打製石器発見
1949年、明治大学による発掘
打製石器のみ出土、磨製石器・土器は出土せず →縄文時代に先行する文化を確認
無(先)土器時代or先(プレ)縄文時代と命名→現在では旧石器時代と呼ぶことの方が多い
(2) 主要な遺跡…基本的には遺構ではなく石器のみが出土、全国で3000カ所以上
(a) 岩宿遺跡(群馬県)…1946年発見、この遺跡の発掘により日本に旧石器文化が存在したことが判明
(b) 野尻湖底遺跡(長野県)…大衆参加発掘として有名、狩猟対象の動物の骨と石器が共伴
(c) 早水台遺跡(大分県)、など
※おもに火山灰層の年代から石器の使用年代を推定、人骨との供伴はなし
※その他の数十万年前の前期旧石器時代の遺跡は遺跡捏造事件で霧散
(3) 旧石器時代の生活
A.生業…狩猟と採集 ←寒冷な気候
(a) 狩猟対象…ナウマンゾウ、オオツノジカ、ヘラジカ、ヤギュウ、(マンモス) ←大型獣が多い
※寒冷な気候=大型獣、温暖な気候=小型獣
(b) 一定地域内を移動 →定住の可能性あり(鹿児島県水迫遺跡(1万5000年前))
(c) テント式の小屋、洞穴に居住
・テント式小屋の例:大阪府はさみ山遺跡(梨田地点)
(d) 小集団での活動(10人前後)
B.石器とその発達
(a) 敲打器(握斧)<ハンドアックス>
(b) ナイフ形石器<ブレイド>…ナイフ、槍先
(c) 尖頭器(石槍)<ポイント>…槍先
(d) 細石器<マイクロリス> ←世界的には中石器時代に相当、中国東北部からシベリアにかけて発達
■時代区分(石器時代・青銅器時代・鉄器時代) (1) 石器時代・青銅器時代・鉄器時代という時代区分…「利器」の材質による区分
(2) 各時代
a.石器時代
・旧石器時代…打製石器のみ
後期(約1〜約3.5万年前)・中期(約3.5〜13万年前)・前期(約13万年前以前)に区分
・(中石器時代)…旧石器時代末の細石器が使用された時代
・新石器時代…磨製石器が出現(打製石器が消滅したわけではない)
用途によって使い分けられた
b.青銅器時代…「利器」の材質として青銅が出現
※青銅…銅・錫・(鉛)の合金、金色の輝き、鉄と比べ硬くもろい、重い
※地域によっては「金石併用時代」も存在
c.鉄器時代…「利器」の材質として鉄が出現
※鉄…青銅と比べ刃物として優れる、粘り強い
利用には青銅よりも高度な技術を要する(精錬、高い融点)
錆びやすく青銅よりも出土しにくい
(3) 日本にとっての時代区分
・旧石器時代…少なくとも後期旧石器時代は存在する
・新石器時代…日本では縄文時代
・純然たる青銅器時代は存在しない、青銅器と鉄器はほぼ同時期に日本に伝播(縄文時代末か)
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